灯台下暗し、とはまさにこのこと。
ゴールデンウィークのある日、母と叔母を連れて訪れたのは、箕面の山のうえに佇む「山荘 風の杜」。日帰りでも利用できると聞きつけて、ここはひとつ親孝行でも、と腰を上げた次第です。
大阪平野を眼下に望む露天風呂と、丁寧に仕立てられた料理。日帰りでこれだけのもてなしに出会える宿が、まさか地元の箕面にあったなんて……。
「山荘 風の杜」、日帰り滞在記
よく晴れた昼下がり、母と叔母を車に乗せて、まずは箕面大滝へ。せっかくここまで来たのだからと、風の杜に向かう前に案内します。

新緑と大滝の迫力に、ふたりとも想像以上にテンションが上がったようで、スマホで写真を撮りまくっていました。
滝をひと通り堪能したあと、車を目的地へと走らせます。

山荘 風の杜。ふもとから仰いでいた時はもっと大きな建物を想像していましたが、いざ着いてみると、そこには全20室のみの小さな宿。山の中にすっぽり隠れるように佇んでいました。
扉の向こうに、見渡す限りの大阪平野
「ようこそ 風の杜へ」。

手書きの木板に迎えられて、ロビーへと進みます。そして、思わず足が止まりました。

正面の大きな窓いっぱいに、大阪平野が広がっていたのです。手前に箕面の街並み、その奥にビル群、遠くには霞む山並み。
ヤバ、なんじゃこれ。
母と叔母は窓際のソファに腰を下ろして、無言で外を眺めています。


ふと耳をすませば、静かに流れるジャズ。視線を右に移すと、本棚とスピーカー、その横に暖炉。このまま何をするでもなく、数時間はボーッとすごせてしまいそう。
絶景を前に、しゃぶしゃぶをつつく
……と、危うくロビーだけで満足してしまうところでしたが、今日はランチも温泉もついた日帰りプラン。そういえば、そろそろお腹も空いてくる時間です。

うしろ髪を引かれつつ案内されたのは、「山ぎ和(やまぎわ)」というお食事処。味のある木札と小さな盆栽が出迎えてくれる、しっとりとした入り口です。

中へ進み、ゆったりくつろげる半個室タイプの席へ通していただきました。なんと、ロビーで見とれていたあの絶景が、今度はテーブルのすぐ向こうに広がっています。
席に着いて間もなく、さっそく最初の一品が到着。

朱塗りの器には、うまきや焼き魚、穴子のお寿司など、手の込んだ前菜がちょこちょこと。青い小鉢には、ぶり、鯛、そしてイカのお造り。
いや、これもう完全に「旅館に泊まった日の夕食」のテンションじゃないですか。お刺身はぷりっぷりですし、焼き物の香ばしさも、うまきの出汁の効き具合もたまらない。
……車で来ていなければっ!! ビールが、飲みたい……っ!!(なお、母と叔母は容赦なくグビグビ飲んでました)

前菜の余韻に浸る間もなく、いよいよお鍋の具材たちが運ばれてきました。
どん、と置かれた青い大皿には、あふれんばかりの新鮮な野菜やツヤツヤのキノコたち。もみじ型に抜かれた人参も、箕面の宿ならではの粋な計らいです。

そして、主役の霜降り和牛。重なり合う一枚一枚が、とにかく大ぶりで。この見事なサシとボリューム、もはや説明不要の説得力です。

まずは野菜やキノコたちを投入し、続いてお肉を。

サッと出汁にくぐらせて口に運ぶと……もう、笑ってしまうくらい美味しい。和牛の甘みがスッと溶けていきます。お肉の旨みが染み出たお出汁でいただくお野菜も、これまた格別。

そして〆には、鍋の旨みを余すところなく絡めたおうどん。お腹はいっぱいのはずなのに、ツルッと胃に収まってしまうから不思議です。
(すみません、食後のデザートは食べるのに夢中で撮るの忘れてました。笑)

いやー、本当に美味しかった。この景色の中で食べるしゃぶしゃぶ、控えめに言って最高すぎます。
「ここ、ほんまに大阪?」大パノラマの露天風呂
身も心もパンパンに満たされたところで、いざもう一つのメインイベント「大浴場」へ。
風の杜の湯処は3ヶ所あって、男女入れ替え制。この日の男湯は「星の湯」でした。(ここからは公式のお写真をお借りしてレポートしますね)

脱衣所を抜けて内湯に入ると、さっそく大きな窓越しに美しい景色がお出迎え。これだけでも十分に気持ちいいのですが、本番はここからです。

はやる気持ちを抑えつつ外へ出ると、目の前に広がるのは圧巻の大パノラマ。
大阪という都市にありながら、これほどのロケーションで湯あみを楽しめる場所は、おそらくここだけではないでしょうか。

信楽焼の浴槽にザブンと身を沈め、ひんやりと澄んだ外の空気を浴びながら大阪平野をぼーっと眺める。
耳を澄ませば、鳥のさえずりや、風に揺れる葉のさやさやとした音が聞こえてきます。
……最高最高とうるさいかもしれませんが、すみません、もう一度だけ言わせてください。
最高です。
湯上がりの風に吹かれて
湯から上がって、まだほんのり火照った体のまま、ロビーの先にある「風のテラス」へ。

扉を開けると、ふわっと心地よい風が抜けていきます。

風呂上がりの体に、五月の風がちょうどいい。
母と叔母も「気持ちええなあ」「ずっとここにおれるわ」と、椅子に深く腰を下ろしたまま立ち上がる気配がありません。
帰りの車の中で、母がぽつりと呟きました。
「次は泊まりで来たいなあ」
完全に同意です。

「山荘 風の杜」日帰りプランの、よくある質問
最後に、これから訪れる方へ、よくある質問と基本情報をまとめておきますね。
Q.日帰りプランの料金は?
Q.アクセス・送迎はありますか?
Q.予約は必要ですか?
Q.アメニティはありますか?
Q.食事のメニューは選べますか?
Q.食事会場は選べますか?
Q.食事と入浴の時間は?
Q.入浴だけのプランもありますか?
Q.定休日はありますか?
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日帰り入浴のみ:1,100円〜
※土日祝は追加料金あり
お風呂:11:30〜14:30
※日帰り(昼食付き)プランは火・金 休み
最寄り駅から無料送迎バスをご利用ください(要予約)。