桜が咲き乱れる勝尾寺、これもまたいいんです。
ダルマと紅葉のイメージが強いお寺ですが、実は春の境内も本当にキレイで。
しだれ桜や八重桜が8万坪もの敷地をやわらかく彩る光景が、箕面の山の奥に広がっています。
箕面が誇る、1300年の古刹

箕面市北部、明治の森箕面国定公園の奥に佇む勝尾寺(かつおうじ)。西国三十三所の第23番札所として、全国から参拝者が訪れる格のあるお寺です。
創建はなんと727年。源氏・足利・豊臣と、時代の覇者たちが戦勝祈願に訪れてきた歴史を持ちます。
近畿を中心に33ヶ所の観音霊場を巡る、日本最古の巡礼路。和歌山から岐阜まで7府県にまたがるなかで、大阪府内の札所はわずか4ヶ寺のみ。勝尾寺はその一つです。

名前の由来もおもしろくて、平安時代、当時の住職が清和天皇の病を祈祷で癒したことから、「王の力にも勝った寺」として朝廷より「勝王寺」の名を賜りました。
しかしお寺側は「王に勝つなんてとんでもない」と恐れ多く遠慮し、「王」の字を「尾」に変えて「勝尾寺」にしたんだとか。
めちゃくちゃ謙虚ですやん。
約1,000本、しかも「遅咲き」

広大な8万坪の敷地に咲き誇る、約1,000本の桜。しだれ桜、八重桜、カンヒザクラなど、多種多様な春の色が境内を包み込みます。
そして勝尾寺の桜には、ちょっと変わった特徴が。というのも、市街地の桜が葉桜へと変わる頃に、ゆっくりと見頃を迎えるんです。
標高400mの山の上にあるため、春の訪れがすこし遅いんですね。

だから、「あ、今年は桜、見逃してもうたな」と思ってからでも、まだ間に合います。勝尾寺の奥深い自然のなかでは、4月下旬まで桜を楽しめることもあるそうですよ。
桜と、ダルマと。

勝尾寺といえば、やっぱりダルマ。
境内のあちこちに置かれた鮮やかな赤いダルマと、淡くやさしい桜のピンク。この見事なコントラストは、春の勝尾寺ならではの特別な景色です。

あ、こんなところにも。

知ってました? この小さいダルマ達って、実はおみくじなんですよ。
「ダルマみくじ」を引いた後、境内の好きな場所に置いていけるのが勝尾寺の慣わし。気づけば階段、石垣、木の上と、境内のいたるところに小さなダルマが潜んでいます。
古くから「勝運(かちうん)の寺」として信仰されてきた勝尾寺。かつて時の権力者たちが戦勝祈願に訪れた歴史から、今では受験・商売・スポーツなど、あらゆるジャンルの「勝ち」を願う参拝者が絶えません。
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というわけで、今回は春の勝尾寺を歩いてみました。
秋の燃えるような紅葉も素晴らしいですが、ぽかぽか陽気のなか、やわらかな桜の色に包まれる勝尾寺もまた格別です。
市街地の桜が舞い始めたら、ぜひ勝尾寺へ。箕面の春は、もう少しだけ続きます。
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